西陽を前に立ち上がる自由 東に伸びる孤独という影
気を抜くと悲しみが溢れ出す
無自覚に人を傷つけた頃のことを 償えぬままで
掌と膝を擦りむいて泣いた帰り道が 浮かんで消える
放課後の廊下で 好きな子とすれ違った時の きらめきが霞む
涙を落とすと 足元から虹が架かるような楽園に辿り着く
辿り着いた途端 ケータイのアラームが僕を現実に呼び戻す
時として人は 傷ついた分 傷つけようとするもの
時として人は 愛した分 愛されようとするもの
次から次へと 現実はただ
理想を 追い越して 未来へと進んでゆく
ひどく淋しい帰り道 人恋しさを連れて歩き続ける
道のあちこちに散らかる 小さないい訳に
爪先をぶつけながら 歩く
never too late 遅すぎることはない
その言葉を信じてみようか 難しく考えず
理屈の外側に やるべきことがある やり残したことがあるんだ
僕の今までの人生は決して 素晴らしいものではなかった
せめて今日からは光を歌おう 今ならまだ間に合うはず
綺麗で鮮やかな光じゃなくても 投げ出すよりはいい
さぁ闇をくぐり抜けて
no rain, no rainbow 手を空にかざせ
晴れ渡る空に 祈りを奏でるように
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