ある日 目覚めて電車を乗りついできた
育った町へやってきた そう地元の朝

「フタ親に会いに行こう (そう)一年振りさ」
去年以上に学校が古ぼけて見えたんだ
坂を登り商店街を横切って
親の家の前に立った
そしてボンヤリと自問自答したのさ

アイセイ
「人生なんて人情盗坊
助けを乞うて人助け
助けたつもりが裏切りの果敢ないサガ」

玄関の前で奮い立って笑顔をつくった
母は喜びと心配をないまぜた表情で見ていた

「お母さん、この通り、元気でやっているよ
おまけに強い男だから僕は大丈夫さ…(云々)」

意味も無く得意気に上っ調子で母親に語りつづける
そしてボンヤリと自問自答をしていたんだ

アイセイ
「立派な大人になりたいな
立派な大人になりたいな
確かな仕事をしとげたいもんだな、ああ」

父はすごく嬉しそうに迎えてくれた
そして笑いながら野球の話などしたものさ

二親ともすでに七十に近いんだ ああ
結局その日は実家でメシを食って
色んなものをもらって外へ出た 外へ出た
外はもう夜だった

そしてイメージのない頭で自問自答したものさ

アイセイ
「人間なんて人情ドロボウ
二親に捧げられし愛を
一体どうやって返そうか?返そうか?」

渇いた風が吹いた 地元の夜
帰りの道を急ぎ足で歩いていた

「トモダチを探してる トモダチを探してる
仲間達を探してるんだ」
アイセイ
「立派な大人になりたいな 立派な大人になりたいな
体の全て使い尽くして死にたい」

「今日は月がちょっときれいじゃん」
「めぐる ちょっとしたことで めぐる めぐる めぐる」ああ

(んん)七色の
(んん)七色の
ココロに虹をかけて
(んん)できるだろう?
(んん)できるのさ
体の全て使い尽くして死にたい 俺は死にたい 俺は死にたい


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