袖で汚れた 窓を拭き
一筋きりの 朝を待つ

この闇の中 凍えているのが
僕だけならいいのに、と 願う

分かり合えない それだけで
踏み躙(にじ)られる 想い達

隔てる壁に 殴り書きの様に
愛の言葉を ぶつける

夜明けの終わり 君のいる始まり
目映い世界の その数だけ

儚いものこそ 強く抱いていいと
崩れ去っても 刻まれた祈りは
胸を離れない

「星も花の名も 知らずに
生きてゆくのは 淋しい」と

君が教える 聞き慣れぬ音を
口にするのに 震えて

独りの終わり 君と行く始まり
痛みを覚えた その分だけ

大切なものに 会えたと信じたい
時が経っても 繋ぎ合う命は
光 絶やさない

真っさらな明日(あす) 描くよりも確かに

夜明けの終わり 巡り来る始まり
目映い世界の その数だけ

儚いものこそ 強く抱いていいと
崩れ去っても 刻まれた祈りは
胸を離れない
時が経っても 繋ぎ合う命は
光 絶やさない


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