ふと後ろを振り返ると、そこには夕焼けがありました。本当に何年ぶりの事、そこには夕焼けがありました。あれからどの位たったのか、あれからどの位たったのか。ひとつ足を踏み出すごとに、影は後ろに伸びていきます。悲しい毒は、はるかな海を染め、今日も一日が終わろうとしています。しんせい一箱分の一日を、指でひねってごみ箱の中。あぁ中央線よ空を飛んで、あの娘の胸に突き刺され。
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