街と海の狭間で指で作った銃を誰かが撃つ
鉄(くろがね)みたいな紅の季節は ビルの陰から顔を覗かせている

NGに触れたい表情が映るサイダーを飲み干し、扉を開いた

electric summer 思い出して大空になる街に消えゆく、君に逢いたい

小説色の滲み出す浮世離れした黄昏
夢中になって素肌の告白をかまし合う君達は、夏いね

結んだ髪と香りを振り解いて
高気圧なあの娘は約束を守りに行く

electric summer 思い出して大空になる街に消えゆく、君に逢いたい
electric summer 潮風に乗り駆け落ちていく人波の中溺れたとしても

夏空を観音開きに封切って 零れた水色オルゴールに詰めた
君が書いた詩に俺が曲をつけてくように弾ける 降り始めた雨

街中が爛々と鳴ってる 太陽の触覚が俺に伸びてる
永遠の存在を今、確かめる

electric summer 思い出して大空になる街に消えゆく、君に逢いたい
electric summer 思い出して永遠になるその前に

さぁ、夏が終わる前に


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