九月のなごり雪が
この町を染める頃は
僕はきっといないでしょう
残り僅かな日々はもう
せめてあなたの為に生きて居させて

月日を重ねるほど
あなたへの文字は増えた
届けられぬこの手紙として
償いとするのには
あまりに拙い物で唇を噛む
どうか聞かせて欲しい
あなたが残せなかった最後の言葉の綴りを
何度この闇の中
答えを探してみても見つからない

あなたの代わりになれるなら
今すぐに全てを捨てて行けるのに
今はこの腕に
残る残酷な面影が
僕の罪の証

瞼を閉じればまた
悲鳴が聞こえてきそうで
眠りは浅く繰り返す

気が付けば音のない
償いの箱で一人
涙が止まらないよ

あなたの好きだった季節にはもう会えない
何度も生まれ変われたい
僕は許されるの?

あなたの代わりになれるなら
今すぐに全てを捨てて行けるのに
今はこの腕に残る残酷な面影が
僕の罪の…・
光は奪われうわの手は塞がれて
今その時が訪れる
それでもあなたが翳ることはないけれど
せめて最後の償いの形とさせて

九月のなごり雪がこの町を染める頃は
僕はきっといないでしょう
あの日渡せなかった
言葉を連れてあなたの元へ

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