下弦の月が今宵 伽を語る

仄暗い昊の下 途を揺らす影を 
桜花の如く舞う 襦袢が掠める
漂う色香 漆黒の髪 鈴音の言葉 潤んだ瞳

遡る記憶 螺旋 描き 喚び醒ます 木漏れ日に
そっと 眩しさは憶いに変わる

泡沫の陽炎 時を刻む程に 暗癇の謡を 耳に響かせる
朱色の毬を 深紅に染めた 怨みし者を 葬り去れと

一枚の夢は 憂い 抱き 微笑みかける
孤独は常に 目を細め闇に誘う

語り 「憎しみの果てに辿りつくは修羅の国 
呪に侵された大地に狂気の鬼が降り立つ」

憐れみを称える 満ちた煌めきが 
無口な暗雲に 飲み込まれ逝く
面を隠し 帷子纏い 狂った風は 心を無くす

儚く壊れた 骸から 覗く 神の欠片 全てを悟り
泪には 血が滲む

刹那に滅びた 愛は 朽ちて 砕け散る
弄ばれた 運命と命とともに

魂は融けて 天翔る星に

下弦の月が今宵 語りし伽は 悲しき物語 哀れな物語

 ROCK LYRICをフォローする!

フォローすることでROCK LYRICの最新情報を受け取ることが出来ます。

歌詞リンクURL  ⇒

※この歌詞をHPやブログで紹介する場合、このURLを設置してください。

   夜伽噺へのコメント

まだコメントはありません
  歌詞閲覧履歴