宵の明星

消せない様にお茶を濁して進めましょう　さぁ　先程の件
皆の皆々口を揃えて嘘泣き笑う子猫に泣くのさ

手の鳴る方へ手網をとって解きましょう　さぁ　彼女のリボン
崩れ落ちた其の亜麻色に伏せる弱き自制心

夕日に瞬く一番星　キラリキラリ輝いてた
今此処で見るそれは虚しくちっぽけな壁の傷跡

壊れて仕舞った僕をコントロールして　まだ愛してるなら好きに噛み付けばいいのに
青冷めた君には何が見えると言うの?　手に負えない現状は誰も彼も同じだから笑って

夕闇に輝く一番星　フワリフワリ風に流されて
僕はそう何も言えないまま　ただギュッと―――閉じただけ

もう何も言わないでいいよ。　その瞳曇らさないで。
そう全部もう全部分かっているから。　そのまま消えて行って。

夜空に沈む一番星　ポタリポタリ闇に溶けた
行き先も地図も無くした僕ら　歌うままに荷馬車を引くよ