微熱リフレイン

剥がれてく　夏の色　なびく髪
染み込んだ匂い　遣る瀬なく途切れた言葉
千切れ雲　眺めては　あの日への　帰り道を探す
背中合わせで竦む　影帽子

何もかも全部　切ないのは
忘れたくない　瞬間があるから

白昼夢の恋　笑う君　口づけ交わした
あの夢の続きを　もう一度
触れられないその肌に　今も募る想い
見つめ合う瞳は　まるでダイヤのよう
まだ、覚めないで

グラスの中　この氷が　溶けるまで　もう一度燃えてみたい
薄くなった味が恋しい

ベランダの　Tシャツは　今もまだ　生乾きのままで
次の風を　待ちわびてる

落書きのように　消えない場面
惹かれ合った　面影は　遠く

炎天下の下　額の汗　拭う暇もなく
焼けこがした愛は陽炎
波打ち際の　足跡が　消えてゆく前に
いっそ抱きしめたい
何故に　戻らない微笑みに cry

出逢った一瞬の　笑顔で振り返ってみせて　そっと

熱帯夜の熱　甘い蜜　口づけ交わした
夢中で抱き合った季節よ
苦しいほど　辛いほど　今も募る想い
終わりかけの恋は　まるで花火のよう
まだ、消えないで