きみの好きなところなら いくつだって拳げられるんだよ
いっそ もうきらいになったって
言えたらいいのに

燃え尽きて残ったかけらを拾い上げ
大切に ポッケとにしまった

悲しくて 涙も出ないふたりは
まるで愛を語るように さよならと 優しく告げた

感情は
誰に教わるでもなく 持ち合わせるもの
なのに自分でさえ いつもうまく分類できない
穏やかで こわくて 強くて 鮮やかで
それをただ受け入れるだけ

特別だった時が終わっていくのを 静かに見届けたあとで
さよならと 優しく触れた
愛してた気配の中で


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