春に生まれたせいかしら
たねが飛んでくみたいにすぐ 遠くへ行きたくなる
まだ見ぬ場所へ

風に運命ゆだねたカザミドリ
目的地を示し続けるコンパス
何を持って行けばいい 何を置いて行けばいい
旅立ちの朝

変わることを恐れながら ここに留まりたくもない
いつもとよく似た静かな目覚め

さようならと 背中を押した君
また会えると 声にならない私
重なってた道がまた ふたつに別れてる
はじまりの朝

ひとりぼっちは嫌なのに ひとりで行かなきゃ意味がなくて
寂しさに足が止まっても まだ帰れないの
風とともに海を渡り 日の出に導かれて歩こう
いくつもの出会いと別れ その先に
私を待ってるものがきっとあるから
生まれたとき自分と交わした約束 果たしに行かなくちゃ

だれに聞いてもわからない この目で この手で触れるまで
せかいじゅうに散りばめられた たからもの
森のように深く呼吸をして 星の音を聞いて眠ろう
いつか大地に舞い降りて根をおろす
そこが 帰る場所


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