随分遠くまで歩いてきたと 思うけれどまだ霞む未来
立ち止まることがただ怖いから 流されるまま歩いてた

どこから来たのかどこへ向かうのか 自分のことさえわからないまま
変わりゆく日々の色や匂いは ガラスの向こう側のこと

サヨナラするたびに消えてしまった色は
そう遠くない場所でぼくを待っていた

きみに出会うまで忘れたふりをして
誰にも言えずに隠してきたものが
胸の奥で軋んで泣いた ココニイルヨ

降り注ぐ朝の光のような やわらかな声は清く強く
大切なものはヒトツきりだと 決め付けていたぼくの手を

ぎゅっと握りしめた ずっと探してたと
ただそれだけで絡まった指に宿るよ

きみに出会うため生まれてきただとか
きみを守るためこの身を捧ぐとか
そんなことは言えないけれど それでも今

きみを想うたびその手に触れるたび
探してたものがぼくにもあったこと
愛してるのコトバの意味を少しずつ知る

愛してるのコトバの意味を少しずつ知る


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