ピィタァパンが死んだ日

中3の春午後昼休みにﾋﾟｨﾀｧﾊﾟﾝが死んだ
この先のｶｰﾌﾞ道を曲がっちまえば
退屈な世界の始まりだって知ってたけれど
心のどっかでさ ﾈﾊﾞｧﾗﾝﾄﾞ信じてた

真っすぐ一心不乱に ｶﾞｰﾄﾞﾚｰﾙ飛び越えた…後
瞳閉じて 大好きな あの子連れて
仲間と一緒に 月明かり照らされて
ﾊﾟｼﾞｬﾏ姿で空から虹をかけるのさ
退屈な道なんか忘れてさ…

ずっと一緒だよ 仲間も 大好きなあの子も
吐き捨てた跡 ﾋﾟｨﾀｧﾊﾟﾝの去った跡
時間は戻らない もう逢えない あの頃の僕らに
空を飛ぶのは 辞めたんだ
くだらないって言って羽は抜け落ちた

夢を諦めちまった跡に 一緒に過ごしたｷﾗｷﾗな
電池の切れたﾃｨﾝｶｰﾍﾞﾙ 一つ おいていくよ

僕らはいつでも自由を求めては傷ついてばかりだった
いつだって認められたくて
叫んでた あの頃 青の季節 失くした絆
夢を追うのを 辞めたんだ
くだらないって言って 君は大人になった

ただ 俺は 1人諦めてない
いつかﾋﾟｨﾀｧﾊﾟﾝの残した足跡に
俺が空から虹をかけるんだ

きっとまた逢える…