何故かなぁ 君を見ていたら何故か
泣けてきてしかたないんだよ
嬉しいや悲しいやそのどれでもなくて
胸が苦しくなるんだよ
ただ生きてるだけだって
淋しそうに君はそう言っていたけど
人が生きているということが
ただもうそれだけで
こんなにもこんなにも必死だという事
ただもうそれだけで

真夜中君の手耳にあてたら
命が燃える音がした
弱くて今にも消え入りそうで
それでも確かに鳴っていた
心の一番奥のやわらかいところに響く音
君が生きているということが
ただもうそれだけで
こんなにもこんなにも
心が震えて涙が出ることの
意味とか理由とかそんなものは知らない

君のその手の温かさに心から思った
君が生きているということが
ただもうそれだけで
こんなにもこんなにも
心が震えて涙が出ることに
意味とか理由とかそんなものは要らない
ああ、ほら、今だって
聞こえるかい?
命が燃える音




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