燃え尽きていく夕方の雲
東に吸い込まれる影

今日が笑う 寂しそうに

誰もいない国領川で僕はただ立ち尽くしていた
紫色の空の下 迷子みたいに

そして あたりまえに夜が来る

ああ、なんにもない音が響く
干涸びた枯れ葉みたいだ

月が笑う 寂しそうに

誰もいない国領川で僕はまだ立ち尽くしていて
紫色の空はもう何処かに消えた

遠くで鳴く犬の声

誰もいない 誰もいない

僕は独りで考える
あの娘は誰のために泣いていたのか?

気付けば街には灯が点り…


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