影

霧が立ちこむ森のはずれの館　見下ろす下界の街並
スルーっと扉開き　誘い吸い込まれる訪問客達
影が伸びる静かな夕闇　我失う程幻想的
一人の若者がここから意を決して門をくぐる

SHADOW　相対するAnother Side
SHADOW　分身背後潜んでるLook at!!

影が揺れるろうそくの火　扉は閉じ
静かな時に息を飲み込み闇へ進める足
導かれる奥の部屋に　風が小さく叩く窓の　そこの
薄暗い目の前の鏡に写る自分の背後

ひきつる表情震えて動かない足　怪しく部屋を揺らすろうそくの波
前を見れば後ろ　後ろ見れば前　現れては消え　消えてはまた現れる影
「オマエは誰?」

置かれた日記　にじむインク　見慣れた文字　めくるページ
重なる自分　めくるページ　2002年で終わる日記
空白の時　何の啓示　掴み損ねた時は流れ
空しく残る白いページ　書き記すのは黒いインク

SHADOW　相対するAnother Side
SHADOW　分身背後潜んでるLook at!!