終電に詰め込んだ 人々の溜め息
汗ばむ窓 なぞった落書き
映る世の中を宙に描く また

あぁ明日も来るのか憂鬱と帰路の午前3時
くたびれたヘッドフォンから漏れたのは
安い愛を癒す歌

誰かの終わりをまた夜が塗りつぶして行くのに
こんなうるさい世界がまた悲しみも噛み締められない
目覚めの悪い朝になるなら 目覚めぬまま夢の中
でもいつまでたっても明るいや またいつもの部屋の中

また今日も当たり前に呼吸を続け時代のスゴロクを踊るよ
溢れた嘘も真実も飲み込んでゆく
ただいい加減にサイを振る? つまらないと駄々をこねる?
また僕ら言えない癒えない 痛みを数える

欲と御託を平行に並べては崩されて
愚痴を吐いて足りない分は寂しさで埋めてくの?

生傷の絶えない心臓にどんな媚薬が似合うのだろう?
分からない知りたくもない 安い同情誘う歌

じゃあ誰かが犯した罪の答えをお前分かるって言うのかい?
隠せなかった衝動の答えを 答えを

また今日も当たり前に終わりを告げて 時代のスゴロクを歌うの?
溢れた愛や悲しみは 伝わらないよ
その手に握った携帯に? 大事に抱えたゲーム機に?
僕ら見えない消えない この思い焦がれて行くよ

感情が崩壊 積み上げた後悔
それが望んだものかい?
それが答えなら生きろ

僕ら言えない癒えない
またコマを進めるよ


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