突然君が去った時から
始まったからっぽの日々
この街は風がいっぱい
君の香りがいっぱい
最後の手を振る雨の十字路
ふるえる背中見送った時
いつも君が唄ってた
あの歌が聞こえてきた
いつものように灯りを消して
いつものようにドアを閉ざして
君との昨日に鍵をおろした
冷たいあの日

いつか切りすぎた君の髪が
雨になって降りそそぐ
思い出という傘をやぶって
僕の肩に降りそそぐ
いるはずもない君の声が
二人生きた日を呼びおこす
すがるようにからみつく
ダニーボーイに耳をふさいで
いつものように灯りを消して
いつものようにドアを閉ざして
君との昨日に鍵をおろした
冷たいあの日

いくつかの ああ喜びと
いくつかの ああ苦しみが
街角のショーウィンドゥに
浮かんでは消えた


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