行く場所もないまま 何処かに走りたかった
理由もないまま 誰かに伝えたかった

あの頃 僕らは時間を無限と思った
一秒一秒が 止まって見えてた

春を待ちながら 雪を踏みながら
叫んだあの日の少年は消えていった
君を待ちながら 影を踏みながら
夢を抱きながら 少年は消えていった

初めて彼女の香りを知った夜は
欲しかった全てを手にした気がしたんだ
すれ違った少女が最後に教えてくれた
綺麗にのこるもの 汚れてしまうもの

雷を聞いた そのドア叩いた
心が動いた 少年は夢の中
紫にじんだ カモメが鳴いてた
むちゃくちゃに泣いた 一週間は過ぎてった

春を待ちながら 雪を踏みながら
叫んだあの日の少年は消えていった
早咲きのサクラ その手を伸ばした
くちびるを噛んだ 少年は夢の中
君を待ちながら 影を踏みながら
夢を抱きながら 少年は消えていった




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