朝は海行き 釣りをして
昼は山行き虫を採る
夜は町行きパチンコして
おやすみ前にブラック・サバス
それが俺の三十歳 そして俺も三十歳
そうさ俺も三十歳 やがて君も三十歳
幼な心に聞こえてきたは
英吉利舶来ロックのリズム
末は博士といわれたものを
悪魔が来りてギターを鳴らす
貧しさと自分に負けた
いいえ世間の仕打ちに負けた
恨みざらましこの町追われ
明日は何処か浮き草稼業
巳の生まれか 丙の午か
お天道様の陽が射すじゃなし
暗き定めと手に手を取って
長の坂道歩こじゃないか
それは十五の春だった
俺は命の地図を手に入れた
石の上にも十五年
さヾれ石は巖になるさ
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