夏の嵐に打ち上げられ
波打ち際に傾いてる
錆びたボートに身をひそめて
口づけした 潮騒に包まれ
君がいた夏

激しく燃えた 焚火も消えて
酔い潰れてる仲間達の
まだ あどけない寝顔見てた
月明かりの下 二人寄り添い
君がいた夏

明日の行方も 二人の未来も
陽炎の彼方 遠く揺れていた
ただ 恋しくて…

桟橋の上 広がる花火の光に
陽に焼けた君の横顔が 浮かんで消えてく

君が手を振るフェリーボートの
胸を刺すような船出の合図
夏の終わりの陽射しが眩しく
君のシルエット 逆光の向こうへ 旅立って行く

君がいた夏


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