君の匂いを知らないよ
だから忘れることないよ
すぐにどこかに行ってしまう君を
この手で引き留められたなら
何もいらない
何もいらない

下駄箱でいつもトロトロ靴ひも結んでる
理由考えたこともないのでしょう

君は何も知らなくていい
知らないままサヨナラでいいの
こんな惨めな私の気持ち
どこにも行けないまま腐ってけばいい
明日になったって迷子のままだよ

君の声を知らないよ
だから思い出せないよ
あの日階段ですれ違った時に
声をかけられなかったのは
ただ怖いから
ただ怖いから

こんなに君のこと見つめてるのに
目が合わない理由
考えたくもないんだ

誰にも言えない
本当の気持ち
情けなくって涙があふれた
本当はずっと君のことだけ
うしろ姿をただ見つめていたい
君は私の名前さえ知らない 知らない

あの腕もあの首もその襟足も
全部私のものになる
都合のいい夢
いやんなっちゃうなあ

本当は本当にもう会えないってこと
分かってるのに知らないフリしたの

あの日が最後なの知ってたのにね
どうして私は
もう意気地なし
私は君に何も伝えられなかった


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