燭台を跨ぎ僕は傾く
君の温度のせい 蝋が滴る程包まれた

缶詰めにされたのはカラフルな飴
「コレは何の味…?」「ドレが何番目!?」
全部一緒だけどね

Hug・Kiss・I Love You
定形の行為に歪んだ恋
皆マネキンの様に融通も効かぬポージング
今、せっかく出逢ったから命灯そうよ

包み紙あけて…

例えれば、キャンディみたいにキス
甘すぎてトロけていく程
砕けてしまわぬ様にそっと… 傷も治るくらい

隠されたキャンドル 見ていたシーツ
熱帯びて包み込む鼓動
暗闇でも確かに感じる 君の表情

時間を止められぬまま
君を朝が連れ去って行く…いつも

最果てと、使い捨てられている「Go」の合図を
きっとマニュアル通り 君だって本心じゃないし
すぐそこの「おはよう」に弱気になる

君が消えちゃいそうで

目覚めれば、輪郭残したリップ
不意すぎて綻んでいく頬
はぐれてしまわない事 君に今、誓うよ

ユラユラと、キャンドル照らしたシーン
嘘なんて此処には無い事
「好き」以外を練り込んだ蝋なんて、火も点かないから

例えれば、キャンディみたいにキス
甘すぎてトロけていく程
今、君と描くのは ―夜が明けぬ世界―


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