SINK

歪む反比例と螺旋
「…此処は何処?」
落ちる処まで堕ちたのだろう

吐き気を忘れ何に流され此処に辿り着いたのだろう?

「傷付けたのは君が憎いからじゃない」

君を失ってまで欲しかったものは何?
ただ揺らぐ幻想の火に身を焼かれ
「私は弱い人間?」
醜く剥がれ落ちた愛は「偽善」と

慾を震わせ自戒を破る
前も後ろも右も左も見えぬ　この「闇」の中へ沈む

あまりに官能的な罠に掛けられ理性を削がれ宙に舞う

――――――――― 自問自答を繰り返す ―――――――――
誰がお前を愛してくれる?　誰がお前を必要としてくれる?
お前は裏切った　　　　　　お前は酷く傷付けた
もう誰も愛せないお前は　　誰かを傷付けることしか出来ない
生きる価値の無い化け物だ　剥がれかけた「ニンゲン」の皮

「さあ…皮を脱ぎ捨て生まれ変わろう」

見下し嘲笑う豚の蜜啜る声
どうすれば愛せましょう?
「生理的拒絶反応」
それでも笑うお前は酷く滑稽で醜い
お前は醜い汚れた豚以下だ

考えたフリでまた「君」さえ傷付け…

「君」を失ってまで欲しかったものは何?
ただ揺らぐ幻想の火に身を焼かれ
塗り潰す満月今宵は罪夜に泣いて
叫ぶ本能に狂い出しそう

振り返る後悔の日々がこびり付いて離れない
「今日」がまた明日の自分に足枷を掛ける日々なら
いっそ消えてしまえばいい

廃の海に沈んで…