銀色に輝くアスファルト
乾いた風のゆくえ

若さがひとつの不足だった
傷つけあわずには
求められずに

細い指先で煙をあやつる
けぶるように笑うと
あどけない頬が見えかくれする

とぎれとぎれの思い出に
きみの泣き顔が重なる
それもいまは
さりげない さよならが最後さ

街角にきえる背中(うしろすがた)に
ほんの少しの悲しみ

若さがひとつの不足だった
憎みもせずには
愛せずに

洗いたての髪もてあそびながら
軽く話しかける
大人びた口もとが好きだった

とぎれとぎれの思い出に
きみの泣き顔が重なる
それもいまは
さりげない さよならが最後さ

おもわせぶりないたずらっぽい瞳
まっすぐにみつめると
すみきったまなざしがまぶしかった

とぎれとぎれの思い出に
きみの泣き顔が重なる
それもいまは
さりげない さよならが最後さ

とぎれとぎれの思い出に
きみの泣き顔が重なる
それもいまは
さりげない さよならが最後さ


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