とまと畑がある
家の庭の限られた
そこで 真っ赤に色づくと
「思われ」「慕われ」「覚悟した」

手をかけ 汗まで流して
ひとりで耕す 勘違い
待ってる間に 晴れわたり
いいこと してると「思われ」た

そのあと引き受け あと引けず
ひとりで取り組み むだ使い
やってる姿が欲しくて
わからん 知らんで「慕われ」た

広がる そのまんまでいい
ちっちゃな このまんまもいい
動かず あのまんまいてくれた
青い 青い 空がいい

大切な家がある
とまと畑のそば
すき間に わずかに青い空
強く 強く生きていた
ほんのわずかなやさしさに
語らず 静かに「覚悟した」

とまと畑の“青い”なす

花咲くふるさとに 星が落ちて
僕は じゃがいもの白い花に
じいちゃんの笑顔 たぐる

覚えてるよ 青い空を
僕は 忘れず暮している
つかの間の夏の空を


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