疲れと萎えた怒りを
そっと胸に押しこんで
明日への大地を踏んで
家路を急ぐ

忘れかけていた日々を
思い出すメロディー
口ずさみ 涙の端を
風で乾かした

青い地球に托された
愛という名の群衆の息吹よ
冷たい空を見上げたら
何かが見えたよ

永遠に続く命を
誰もが祈ってきたけれど
どうせ叶わぬ夢だよと亡友(とも)が
私を笑った 星の陰で

あの日 手放した愛に
ふと気づいた夜
あなたなら痩せた時代に
何を思うのか

風向(かぜ)はいつでも向かい風で
心の湿り 奪ってゆくけど
疑うことを知らぬ瞳(め)が
未来(あした)を見ている

あの丘で病む子供らが
大きな夢を抱けますように
あの空を舞う鳥たちが
生まれた場所に辿りつけますように

遠離(とおざか)る季節を追いかけて
人はみなどこへ 行くのか

二度と巡らぬこの時代に
生きた証しを誰もが残したい
心の扉開いたら
明日が見えたよ

永遠に続く命を
誰もが祈ってきたけれど
移りゆく時のまにまを人は
愛せる生き物

教えてよ 忘れ得ぬ人よ
苦しみも悲しみも
絶え間なく流れ行くと


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