笑い声と 泣き顔と
砂の匂いだけ
君について 知っている
わずかな出来事

枯れ葉が北風を 待つように
小さな思い出
行き場を 探して

心の庭 ずっと
僕は ここにいるよ

寒い夏は 君の膝
白いままにした
始まらない恋だから
終わることもない

どうして 電車の窓
ほほ笑む
君に手を振ることさえできずに

心の駅 ずっと
僕は そこにいるよ

両手を痛む場所に 当てるように
季節が 思い出
ふさいで ゆくから

心の庭 ずっと
僕は ここにいるよ


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