闇夜から逃げるように
僕は部屋を飛び出した
月明かり 線路沿い
誰にも気付かれない静寂
乗りなれた自転車の
車輪からもれる声
次第に僕の声になる

明日また会えるから
そうやって逃げてきた
いつだって始まりを
先延ばしにしてきたから
でも何が起こるかもわからない
そうだろう
後悔したくないから

急ぐわけがあるんだ
早く君に会いたい
少し息を切らせ駆けてゆく
駆けてゆくこの街角

君の笑顔に会いたくて
僕は自転車を走らせた
今はまだ長い上り坂の途中だけれど
たなびく月明かりの下
確かに君のもとへ近づく
遠ざかる僕の街

「今なら間に合うぞ
引き返すなら今だ」
もう一人の僕は言う
「あの子を笑顔にできるか」
そんなこと考えても無かった
どうすればいい?
もう一人の僕に問う

「この距離を保ったら
仲良しでいられるぞ
どうせ話もできないままで
後悔させるだけだろう」

長い上り坂の途中
諦め僕は引き返した
自分自身が作り出した
いいわけを見つけて
たなびく月明かりの下
胸を撫で下ろしたかのように
坂道を下る途中

僕の弱さを
切り取った夜
呆れながらも家路を辿る
何故だろう涙が止まらない
瞬きのたび こぼれる

君の笑顔に会いたくて
ただそれだけじゃ足りなかった
潜り込んだベッドの中
腫れた目をこすった
朝になればこの気持ちと
しばしのお別れさ
さようなら

僕、もう少し強くなるから


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