天(そら)から堕ちた星拾う 誰かの指
鏡はひび割れて欠ける 恐れた影
暗闇を照らす明かりもなく
独り籠もる捩(ねじ)れた心

もう 過去は要らないから
(闇に沈む舟は)
私のこと求めないで 誰も
(懐かしい故郷を辿りながら)
交わされた約束は遠くに
(幼い頃のふたり)
消えながらも 淡く蘇る
(遠くから眺めている)

交わる風の中過ぎる あの子の歌
塞いだ耳元に 翳む 優しい声
暗闇に溶ける強さもなく
独りきりの凍えた季節

もう 愛は要らないから
(闇に映る君の)
私のこと望まないで 誰も
(泣き顔をこの指で拭うように)
いつの日か現実も薄れて
(その声 その温もり)
意味をなくす どうか眠らせて
(なぞっても消えてしまう)

昔から願い続けてきた
私だけの城(ばしょ)を壊さないで
他に行く処などないから
(いつか沈む命)
閉じた扉 固く鍵をかけて
(鏡から呼びかける歌声)
もう 何も要らないのに
(君と二度と重ねない)
心だけが なぜか振り返る
(独りの夢)
あの日の夢に…


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