十階の階段で 子猫がしっぽを巻いていた
かわいい目をして震えて鳴いている あの子はどこの子

なんか心配で この手をそっと差し出した
潤んだ目で見上げるその首元を 優しく触った

僕は分かっていた はずなのに後悔した
君はこの手に爪を立て 引っ掻いて歩き出した

人間は愛なんだ 誰かがそういうこと言った
でも人間は痛みなんだ 痛みと愛だ love and pain
繋がりたいのは気持ちであって 気持ちのいい思いだけじゃなくて
ふがいない愛や斬新はもういらない

うん そんな傷を見て 僕はまた生きている気がした
あの子に嫌われたはずなのに 変態なのかしら

僕は分かっている はずなのに胸が痛い
繋がっても繋がれない そこに意味があるなら

人間は愛なんだ 誰かがそういうこと言った
でも人間はケッカンだ 切れたらチィも落下しちゃう
傷つけ合うのは仕方が無い でも痛みだけ残しても意味ない
無駄に引いた境界線はもういらない

立ち止まる また進む

人間は愛なんだ 誰かがそういうこと言った
でも人間は痛みなんだ そして痛みは愛だ love and pain
繋げてたいのは過去未来より 現在(いま)目に見えているその手と手
不変神話の安心はどこ行った

だって 愛なんだ 人間は愛なんだ
そして人間は痛みなんだ
痛みと愛だ love and pain


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