虹色の街 着飾る夜に
似つかわしくない脇役の犬
色も名前も別に欲しくない
手を振る彼女 ずっと見てたんだ

背の高い木に登って 月までジャンプする夢を見てる

昨日の雨で彼女の匂いが
消えた街角 とても不安な朝
たった一度だけ 気まぐれに撫でた
指先の魔法 胸を締め付ける

短い手足を捻って 毛並みを整える 大真面目に

どこから来たの? 生まれた町は?
聞きたいことがたくさんあるんだ
僕は何色? 名前をつけて
不安な朝にそばにいてくれないかな

月明かり照らすベンチ
気づいたんだ ひとりぼっち
季節が変わった

脇役の犬 月に吠えるだけ
これはフィクション 分かっていたんだ
脇役の犬 短い手足で
彷徨う今日も 路地裏のブルース


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