まるで切手のない手紙だった
いつでもこの手で渡したくて
夢を見て彷徨っていた

まるで音の出ないピアノだった
頭にこんなに響いていた
言葉さえ宙に舞った

涙はもう流さない
冷たい風が吹いても
目印のない所まで足跡はただ続いてゆく

迷ったら消えてしまうからここで言うよ
きみはぼくの勲章だ
くだらない毎日の
なんの意味も持たない小さなこの想いが
砂のように零れる時間を
優しく照らせるように

涙はもう流さない
進む今が違っても
一人きりの幸せを抱きながらまた歩いてゆく

迷ったら消えてしまうからここで言うよ
きみはぼくの勲章だ
くだらない毎日の
なんの歌にもならないこのピアノの音が
悲しい日々の海の中で
明日を見つけるように
優しく照らせるように


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