諦めかけた事もあった
けれどこの夢だけは僕の前から消え去ってはくれなかった

いつか読んだ本にこんな一行が綴られていたんだ
「人は生まれたその瞬間から死に向かう不幸者」

大人になって見えるモノや感じられるモノが増える度
子供のころに見てた色彩画はモノクロ画になる

つまづいて 転び 膝を擦りむいていく度
その「痛み」が心を臆病にさせていく

けれど人生には片道切符しか無くて 一駅前に戻れる訳でもない
苦しくても歩みを止めない限り トンネルの先は光る

夢や希望 お金が無い それは寂しい事では無くて
何からも必要とされない方が寂しい

何かに立ち向かい「失敗したり負けること」を
恐がるよりも「何もしないこと」の方が恐い

今なら言えるさ「痛み」や「傷」や「後悔」
それは未来を強くする為の財産
「大嫌いな自分」を抱きしめた時
「弱さ」が「強さ」に変わる

僕らは生まれた時
泣くことだけしか知らない幸せ者だったのかもしれない
だから僕らがこの世界にお別れをするその瞬間には
笑い方しか知らない不幸者で終わってやれ!


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