あまりにもさり気なく消えてしまった
息の根を止めたのよ この部屋で
見開いた目の色は天使のように無垢だった
それだけは憶えてる

消えそうな温もり 誰か来てよ
永遠の愛など邪魔だった
灰になって踊るだけ

いつの間に朝が来て 夢じゃ無いと
確かめた 可笑しくて微笑んだ
白い肌 好きだった長い睫毛
さかさまに残された呪縛の日

赤い靴履いたら思い出すわ
あまりにも陳腐な昨日の台詞

手を離したら知らないわ
気が付いたらもう遅いの 私は居ないわ

密やかな企みもすぐに厭きて
さかさまに色褪せた堕落の日

朝露を浴びながら鳥が鳴けば
あまりにも自由な明日の私

手を離したら知らないわ
気が付いたらもう遅いの 私は居ないわ
赦し過ぎたの何もかも
もう行かせて そんな顔で抱きしめないでよ
抱きしめないでよ


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