雨が止んだら心まで病んで
澄んだ空の下番傘一つ
お天道様はご機嫌麗しゅう
坂の途中の小粋な茶店で
井戸端会議御腐人様方
何も変わらぬありきたりな日々よ
消えておくれ
嗚呼もっと…
愛をくれ
愛送れ
嗚呼ずっと…
愛をくれ
愛遅れ
どんなに手を伸ばせど届かない
後ろ姿を辿って
路地裏発情期の猫共が
毛を逆立てて威嚇の応酬
その間にメス猫はさようなら
神の社で休むとしようか
参拝客はさっきのメス猫
賽銭は澱んだ自分の心
納めてくれ
嗚呼もっと…
愛をくれ
愛送れ
嗚呼ずっと…
愛をくれ
愛遅れ
初めからわかってた答など
どうして魅かれようか?
夕刻告げるノイズスピーカー
そこに集まった鴉の群れは
もはや教えようとする気も失せる
堕ちてゆく西日に照らされよう
黒い鳥達が導くほうへ
不気味なほど美しい君達へ
会いにゆくよ
嗚呼もっと…
愛をくれ
愛送れ
嗚呼ずっと…
愛をくれ
愛遅れ
どんなに手を伸ばせど届かない
後ろ姿を辿って
初めからわかってた答など
どうして魅かれようか?
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