わたしはあの子が嫌いで
みんなはあの子が好きだった
猫なで声の八方美人

テンプレ型とはこういうこと

まるで少女漫画の主人公
周りのひとは脇役で
わたしはただ
わたしの人生は主人公でいたいの
ただそれだけなのに

友達は何人ですか、1人です
寂しいなんて思わない
量より質と教わったから
彼女とわたしは正反対
同じ教室にいるはずだった
この距離は地球何周分だろう

「うんざりだった。離れられて嬉しいよ。」
私の精一杯は、彼女にとって脇役の呟き
「卒業しても仲良くしてね」
そう反撃されたけれど

ポケットの造花外しながら
帰っていいかと聞いてみた
彼女はまたねと言ってた気がする


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