世界でいちばん好きなものはなに?と僕が聞いたら
僕が作るシチューがいちばん好きと君が言うから

急に僕も食べたくなった
温かい湯気に頬を染める君を見たくなった

なんでもないことが
君とシチューを食べることが
そんな些細なことが
あたりまえなんかじゃないこと

強い風が吹き抜けて思わず僕ら寄り添い笑った
守りたい人がいる
守れるのかな 守れなきゃな

急に僕は怖くなって
温かい柔らかい君の手を強く握り締めた

なんでもないことが
君の手を握れることが
そんな些細なことが
あたりまえなんかじゃないこと

なんでもない今日の日も
君が笑ってくれたこと
そして僕も笑ったこと
あたりまえなんかじゃないこと

なんでもない毎日の
小さな幸せを
抱きしめて生きていく

今日の夜はシチューにしよう
君の好きなシチューにしよう


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