郵便局のオートバイが
ボロアパートの下で止まった
今日くらいそっとしてくれよ

誰のチャイムも受け入れたくない
猫のようにこもっていたい
耳障りな 街の音

また眠り過ぎて 身体が重い
一人がけの ソファーの上で目覚める
時間だけが 何もせずにただ過ぎてく
逆さ向いて回る世界から 抜け出せないでいる

ブラブラでかけるか
探すのはそんなもんだの奧
ギスギスした角が
適当に丸くなるくらいに
ヘラヘラしておけば
とりあえず何気なく続く
この狭い部屋すぐ 抜け出して

公園の滑り台の列
逆さから登る子供を
笑って注意するママ

水道の蛇口をひねって
寝ぼけた顔 引き締めた
シャツの袖が濡れてしまった

また急ぎ過ぎて 答えを探す
どこをうろついても 見つかりやしないのに
昼過ぎの空気が 心地よくて背伸びする
晴れた空に犬が吠える 誰の声も気にせずに

プカプカ吐き出した
めんどうくさいと溜息を
フラフラした雲が
知らずに吸い込んでむせ返る
ヘラヘラ進もうか
とりあえずボンヤリと泳ぐ
あの間抜けヅラした雲のように

ボヤボヤするなって
モタモタするなって
フラフラするなって
ダラダラするなって
逃げ出した所でまた繰り返すだろう
行かなくちゃ

プカプカ吐き出した
めんどうくさいと溜息を
フラフラした雲が
知らずに吸い込んでむせ返る

斜め上に空を見上げて 首を鳴らしてみたんだ
ソロソロ行かなくちゃ

ヘラヘラしながら

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