「例えば僕には 君のような声は無く 胸にあふれてる
思いを歌に出来ない」
「例えば僕には 君のような指は無く 悲しい思いを
奏でることは出来ない だから だから 代わりに弾いて?」
「じゃあ 代わりに歌ってよ?」
何処か足りない心の型に 重ねてやっと出来上がる形
星無き夜に 淡く輝く 強くて怖がりな僕ら
不意にこぼれた涙の中に やっぱり入りきらない想いを
例えば僕が歌えるように 例えば僕が奏でられるように
「例え僕らは 君のように誰かを やさしく見守り 愛する人になりたい」
「僕」と「君」つなげて 生まれたものなら その最小の世界を
支えていけるだろう
「例えば心が ぎざぎざになる時は 同じ型をして 僕らがそばにいるさ
夢も幻も 悲しみも切なさも 同じ型をした 歌を歌うさ」
時には心の無い言葉に ひどく傷つけられることがあり
聖者のように 清く正しく 生きていくことは出来ない
何処か足りない心の型に 重ねてやっと出来上がる形
そんな僕らが 奏でる物が いつか誰かを救いますように
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