ぼくはぼくでいるのが 時々疲れるな
目の前の 君の食いものになって 消えられたら

好きな君の中の 片隅に残って
君の好きな 人の中に また残って 紛れられたら

さよならをのせて 遠くへ運ぶ
あの冷たい レールの上を
まだ見ぬ朝に 知るはずのない所へ
どこまでも

ぼくはぼくでいるのが 時々疲れるな
遠くまで行ける 君の食いものになって いなくなれたら

ないはずの理由なら 探す理由もなくて
気がつけば 僕はまるで別人の顔になって なんでもいいのさ

かなかなにじむ 夏の夕暮れ
あの静かな 時間の上を
まだ見ぬ夜に 知る訳のない所へ

さよならをのせて 遠くへ運ぶ
あの冷たい レールの上を
まだ見ぬ朝に 知るはずのない所へ
どこまでも


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