華びらがクスリとわらう
揺れて廻(まわ)り堕ちて行方知れず

道端に咲いてた 白い小さな花ひとつ
誰ひとり名前も香りすら知らぬまま

大盤振舞 夢と期待を花によせ
輝いたその身を 握りしめ駆け出した

でも本当は この手を握りしめてほしい
でも本当に 想いが叶うことがあれば
ほらねほらね 胸の鼓動が
加速してく 空想なのに

ひい ふう みい よお いつ
答えが 見えてくる?

華びらがクスリとわらう
目をそらせば枯れた花の骸(むくろ)
華びらがフワリと堕ちる
揺れた心の隙埋めるように
華びらがクスリとわらう
夢うつつの中でもがくワタシ
華びらがクルリとそよぐ
裏返しのこの仕草

恋心のせて散りてゆく 華振舞

蝉時雨あふれた あの日アナタは振り向いて
煌めいたその眼で心射抜いたのです

その日からワタシは 熱い気持ちを胸に秘め
夕立を浴びては 火照り冷ましていた

でも本当は この身を強く抱いてほしい
でも本当に 望みが叶うことがあれば
ほらねほらね 胸の鼓動が
加速してく 空想なのに
ひい ふう みい よお いつ
ワタシを 見てくれる?

華びらがクスリとわらう
目をそらせば枯れた花の骸(むくろ)
華びらがフワリと堕ちる
揺れた心の隙埋めるように
華びらがクスリとわらう
夢うつつの中でもがくワタシ
華びらがクルリとそよぐ
裏返しのこの仕草

恋心のせて散りてゆく 華振舞

華びらハラハラ散るように
瞼がハラハラ濡れそぼる

陽炎クラクラ揺らめいて
視線がクラクラ狂わせる

花を 手折り うばい 捧げる

華びらがクスリとわらう
目をそらせば枯れた花の骸(むくろ)
華びらがフワリと堕ちる
揺れた心の隙埋めるように

華びらがクスリとわらう
夢うつつの中でもがくワタシ
華びらがクルリとそよぐ
裏返しのこの仕草

恋心のせて散りてゆく 華振舞

揺れる華びら
いつか願いを
どうか届けて
仕舞う一枚(ひとひら)……


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