誓いはいとも容易く折れた 小指の熱も忘れて
欲しかったのはこんな物だった? 温かな手を捨ててまで
もう泣かないでいられるだなんてどうして思えたのだろう
寂しさと強がりの間で揺らめく行き場のない想い
涙の気配がして 呼べる名前はなくて
頬に落ちたのは 降り出した、雨
瞳を焼いた突き抜けるような あの青空の行方を
本当はきっと君のために探していたはずなのに
過ぎる季節にただ置いて行かれないように繋いだ手は離した
空っぽの両手ならどこまでも真っ直ぐに走っていけると
…思っていたんだ
金網の向こう、染まってゆく
涙の雨が止んで雲が途切れたら
"はじまり"の気持ちで
いつか遠い昔 鍵を掛けた夢の続きを
もう一度 探しにいこう
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