薄明かりに縫い留められてゆく雲の影
渡る鳥が光の紗幕運んでいる
放射状に 欲張りに伸びきり
地に落ちる姿はまるで花火の様

閉じ込められた記憶たち
飛び立つために今アクセスして

どれだけ読み進めて
共鳴するため喉を嗄らしたって
巻き戻らない世界
0と1の枠を超えて飛び交う感情に戸惑いながら
僕は進む

高く巻いた気流の向こうには憧れと
理想的な未来の地図があるはずだと
選択とは誰かの慟哭と引き換えに
一つ先へと歩むことだ

それでも足は止められない
すべて覚えておくための鍵を手に

誰も道を標したりはしない
いつだって僕は僕だけのアドミニストレータ
0と1の枠を超えて飛び交う感情は
やがて心と繋がり合う

閉じ込められた記憶たち
続きはこの瞬間から始めよう

痛みの記憶も太陽に似た暖かな記憶も全て
記していくんだ
いつか来たるべき未来に
僕の選んだ世界もきっと誰かが読み解くだろう

共鳴しても反発してもいい
流れ続く時間の中
取り零されそうな1頁だって
そこに在った


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