彩冷える/鉄の島

カオス・クリーム・フェスティバル

彩冷える


word: 涼平 music: 涼平

『鉄の島』収録

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  • ほろん ほろん 踊りが始まりました。そら 僕らも混じろう。
    様々なクリームを顔に塗りつけた狐達が、猫や犬も交え…

    一回するごとにつがいになって口づけをしてゆくの。
    色々の味をもつ口紅、次の刺激を舌に与える。

    ごくり ごくり 渇きを癒す。間奏が始まるようだ。

    飛んで、混ざれ、君はまだ、僕もまだ。
    楽しさを知らないのだから。

    周りを2値化してしまえばもう、「まっしろ」な君の袖や顔しか、覗けないよ。
    意識さえせず、心はいき値を上げている。

    都会的で洗練された君、「まっくろ」な土着の動物の中に、映えているよ。
    僕だって、盲目になることもあるのさ。

    ダンスの中心、燃え盛る炎のなかに、この時間だから雪が降り始めた。
    雪は、ぱつぱつと炎の中、青や緑の花火となって、祭の終わりを告げてゆくのでしょう。

    (鉄の島の傾向として、夕方~深夜は「トオリユキ」が多い、「鉄工所」のネルアブラのせいで、トオリユキは少量の油分も含む、「トオリユキ」は「雪」とは本質的に別の物である。但し「アブラ」を含むこと以外は似たような性質をもつ、つまり「白く、冷たく、空から降り、平たく積もり、そして美しい。」)

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