あの日君のいる未来がひとつ消えた
雪解けに咲く 花が少し揺れた

身体を通り過ぎる ぬるい風が
春の始まりを そっと告げる
あの頃の僕らは ただ無邪気に
昨日と明日を繋ぎ合わせた

あの角を 曲がった先に
笑っている君が いる気がして

どんな形でも 傍にいられたのなら
きっとそれだけで良かった
あの日君のいる未来がひとつ消えた
雪解けに咲く 花が少し揺れた

全ての出来事に終わりがあって
いつもと変わらない さよならだった

誰よりも優しい人で
誰より儚く強い人だった

眠る横顔も 前を歩く姿も
ずっと飽きもせず見てきた
いつかお互いの時を重ねられたら
「またね」と言って 笑いあえたら良いな

君が好きだった 花が今年も咲いた
街を薄紅に染めてく
いつかお互いの時を重ねられたら
「またね」と言って 笑いあえたら良いな

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