夜の数だけ夢を見た
夢の数だけ涙した
涙の数ほど強くはないな

星の数だけ願ったんだ
願いの数だけため息ついた
ため息を集めりゃ空も飛べそうさ

ああ 願いも祈りもまじないも 全部試したから
ここからはこの足で心で 何度だって僕らは

321で立ち上がる ギリギリのファイティングポーズ
レフェリーストップも 投げ込まれるタオルもない
このリングに独りきりで
123のその先は 10や100ではなくて
頼りない手探りで 踏み出した一歩を
ひとつずつ確かめながら数えていく

明日の数だけ今日があって
今日は越えたい昨日があった
昨日より後ろに下がることもあったな

なあ また今日もいつもと変わらない 景色に見えるだろう
いつだって不安な明日の扉があるだけ

321で幕が開く 客のいないサーカスの
綱渡りみたいに 足はすくんでいる
渡りきっても拍手はない
目の前はいつでも 真っ暗な闇の中
でも振り返った時 見えている景色には
なかったはずの足跡がついてるだろう
足跡がついてるだろう
足跡がついてるだろう


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