古びた思い出と 霞んだ言葉を
随分大事にここまで来たんだね
怖くて寒くて ひどく泣いた日もあったろ
だけど握りしめたまま 僕は生き延びた

それだけで良いんだよ 鼓動を繋ぐ理由など
辛かった 悲しかった
だからここにいるんだ

ありがとう ねえ僕がいたから
そこに一つの ただ一つの明日が今 生まれたよ
どうやら僕しかいないんだよ
僕の世界を どうか救って 傷だらけのこの手で
愛したっていいんだよ 誇っていいんだよ
僕が辿り着いた今日だ

どれ程変わっても どれ程失くしても
離さずいたんだね 僕が僕であること
時には何故だか ひどく傷つけ合ったろ
どっちの痛みも知ったから 僕は生き延びた

撥ねた泥 傷跡 知らず汚してしまうけど
今も光って色褪せない
この瞳がすべて

ありがとう ねえ僕がいたから
そこに一つの ただ一つの物語が紡がれた
どうやら僕しかいないんだよ
僕の世界をどうか救って 傷だらけのこの手で
愛したっていいんだよ 誇っていいんだよ
僕が辿り着いた
僕だけが手にした今日だ


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