まっさらの名前を与えられて僕等は素足で旅に出た
途中汚されたり汚したりそうやって命の形に気付いた
最初の日が暮れるその頃に僕等が出逢うのはまず孤独
誰かにこの名を呼んでほしくて明かりの灯る街を探した

君がいた西の空にコバルトが滲む頃
瞬いた一番星は今もよく覚えている

こんな綺麗な夜があるんだこんな愛しい日があるんだ
君がいつか僕にくれたもの星屑になったもの
こんな言葉ぐらいしか無いんだねえ君に会えてよかった
交じり合ってそして離れゆくこの世界で
君に会えてよかった

鳥の群れが向こうからきて頭上の遥かですれ違う
帰りの旅がもしあるのならあの街にまた寄ると決めた

途方も無く長い時が思い出をさらっても
光だけは掠め取れない誰にだって奪えない

こんな綺麗な夜があるんだこんな愛しい日があるんだ
心の奥の大事な場所ここにしかない景色
こんな言葉ぐらいしか無いんだねえ君に会えてよかった
出会いも別れも僕のもの
この旅路に名前をくれるもの

終着を理由を誇りを証を
僕等はずっと探し続ける

こんな綺麗な夜があるんだこんな愛しい日があるんだ
君がいつか僕にくれたもの今僕を照らすもの
こんな言葉ぐらいしか無いんだねえ君に会えてよかった
交じり合ってそして離れゆくこの世界にまた朝が来る
君に会えてよかった

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