町から町へと渡り歩くサーカス
彼はその内の一人
哀れぶったピエロ

かつて彼にも信じてた魔法があった
人を笑わせるピエロの魔法さ

魔法使いになりたかったあの夏を思い出すんだ
汗まみれのシャツで目尻を拭う思い出は遠くへ

次から次へと客を沸かすサーカス
命綱もない彼といたいけな眼差し

『ピエロ、教えて』少年は尋ねた
いつかこの子も哀れなピエロになるのか

月日は流れて 10年振りのサーカス
拍手浴びておどけるのはあの日見た少年

魔法使いになれなかったあの夜が続いてるんだ
綱渡りするように灯し続けた
情熱を燃やして

魔法みたいに眩しかったあの夜を思い出すんだ
後退りするような火の輪の向こう
情熱を求めて

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